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1. 導入の背景:多岐にわたる文化財の保管と新たな公開へのアプローチ
特別史跡に指定されている名古屋城には、多種多様な貴重な史料・文化財が保管されています。これらの歴史的財産は、屏風絵や紙資料、埋蔵文化財など多岐にわたり、今後も適切な管理とさらなる保管場所の確保が求められています。
そこで名古屋市様は、御深井丸エリアに「見せる収蔵庫」としての機能を持たせた新たな収蔵展示施設の設置を計画されました。金剛株式会社は、この新しい施設の中核となる「埋蔵文化財の保管」と「展示」を担う収納設備の設置を担当いたしました。


2. 空間の役割に最適化した「保管」と「展示」のハイブリッド収納
本施設は、「収蔵スペース」と、ガラス越しに埋蔵文化財を見学できる「展示スペース」に分かれています。当社はそれぞれの空間の目的に合わせ、機能性と意匠性を両立させたスチールラックシステムを納入しました。
■ 確実な保存と高密度収納を実現する「収蔵庫」
バックヤードとなる収蔵庫には、大量の収納コンテナを安全かつ効率的に保管するため、中量棚タイプ(BLH型)を納入しました。
- 高耐荷重仕様:棚板1段あたりの耐荷重450kg。重量のある埋蔵文化財の入ったコンテナを多数積載可能です。
- 徹底した落下・転倒防止:地震などの揺れから埋蔵文化財を守るため、回転式落下防止バーや側面溶接金網を装備しています。さらに、床・壁面固定に加え、背連結や天ツナギ(天井側の連結)を施し、強固な耐震枠体構造を構築しています。
- 衛生的な環境維持:下部の清掃性に配慮した足高仕様を採用し、埋蔵文化財保管に不可欠なクリーンな環境維持をサポートします。



■ 美観と安全性を兼ね備えた「見せる収蔵庫(展示スペース)」
屋外の観覧者に向けてガラス越しに展示を行うスペースには、空間に調和するホワイトカラーの軽量タイプ(KU型)の展示台と収蔵棚(BLH型)を設置しました。
- 意匠性を高める特注仕様:展示台には前面・側面化粧パネルおよび天板カバーを取り付け、収納棚特有の無骨さを抑え、展示物を引き立てる洗練されたデザインに仕上げています。
- 展示の自由度を広げる「作品置台(平台)」:展示台の上で出土品をより魅力的に見せるため、段差を生かした展示が可能なミュージアム専用の「作品置台(平台)」も導入しました。ミュージアム用クロスや防虫合板が使用されており、文化財に悪影響を与えない安全な環境で、多彩なレイアウト展示を可能にしています。









