COMPANY
注意発行当時の記述について
本記事は、金剛株式会社が1987年11月25日に発行した機関誌「PASSION Vol.3」の内容を、当時の記録として公開するものです。
記事内の情報は発行当時のものであり、現在の状況とは異なる場合があります。また、当時の社会情勢や倫理観を反映した表現が含まれている可能性があり、現代の基準に照らし合わせると一部不適切と感じられる箇所もあるかもしれませんが、資料的価値を考慮し、原文のまま掲載しています。また、掲載されている商品やサービスは、既に販売・提供を終了している場合があります。
※ 本記事は、著作権法上の引用の範囲内で掲載しています。当時の記録として、皆様に楽しんでいただけましたら幸いです。
冷凍冷蔵倉庫構造
一般的に冷凍冷蔵倉庫内では、荷役のために、フォークリフト、ワゴン車等を使用する為に、床パネルでは耐圧強度が不足するので、コンクリート配筋打合わせを十分に行う必要がある。


上図は、倉庫建屋内ユニット構造で施工例を示したものである。-20℃以下の場合では、コンクリート床は多少複雑な構造となる。床からの侵入熱及び凍上(床下の土壌中の水が冷却され凍結し、氷塊ができさらに周辺から水分を引き寄せて増々巨大化し、床を持ち上げ破壊にいたらしめる現象)等をおさえる必要がある。この現象を防止するため、床断熱材下部に凍上防止装置として
①床上方式
②ヒューム方式
③温水配管方式
④温風配管方式
⑤電熱方式
などの施工を必要とする。
プレハブ冷凍冷蔵庫
「一定の品質管理のもとに、予め工場で生産された断熱パネルを主たる構成材として、簡単に組立・解体・増設及び移動が可能で十分な機能を有する冷凍冷蔵庫」とプレハブ冷凍冷蔵工業会では定義している。
開発当初は築造に比べ価格も高く仮設的なイメージとも相まって普及は遅々として進まなかったが、急激に伸びる日本経済の中で、常に増設を考えねばならない食品業界、流通機構の発達、また科学技術庁が生鮮食料品の安定供給と価格安定を狙って、全国的規模で実験と普及PRを行ったことや東京オリンピック、大阪万国博覧会などの国家的大事業等において、短期間の食糧貯蔵庫としてプレハブ冷蔵庫が「生産地」ー「中継加工地」ー「消費地」の各所で優れた性能を発揮したことが、躍進に大きく寄与したといえる。
築造式に比べ短納期であること、仕様がモジュール化され図面や材料手配が早いうえに施工作業が簡潔で資金や事業規模に合わせて無駄のない冷凍倉庫を造ることができる。
冷凍機
機器、配管、原動機、制御装置等をユニットとしてまとめて、冷凍サイクルが完成されたものを冷凍機という。
一般に用いられている冷凍機はほとんど蒸気圧縮式冷凍サイクルの応用である。また圧縮機をもたない吸収式冷凍サイクルの応用である吸収式冷凍機もある。冷凍機はその用途、容量に応じ分類することができる。
冷凍機の分類

荷役機器(フォークリフト)
-10℃程度の場合や、荷役時間が短時間の場合は標準のフォークリフトでもかまわないが、F級以下の場合は、冷凍冷蔵庫仕様車を採用しなければならない。主にバッテリータイプが多く、エンジンオイル、油圧装置、駆動部が耐寒構造となっている。一般的には、-35℃、-45℃、-55℃の温度設定を基準とした仕様があり各々の温度下で連続1時間入庫作業が可能であるとしている。
エアーカーテン
出入口に設置し、外気と庫内との遮断により、
①冷暖遮断効果 ⋯ 70% ~ 90%
②臭気遮断効果 ⋯ 70% ~ 90%
③塵埃遮断効果 ⋯ 70% ~ 90%
④虫侵入遮断効果 ⋯ 70% ~ 80%
を狙うものである。
装置には、周囲温度 -10℃ ~ +45℃まで、また相対温度は90%までが標準型として使用されている。簡易方法として、スダレ状のビニールを垂らした方法もある。
● 冷凍冷蔵庫保管料の原価構成(年度別推移)

総原価に占める人件費、動力費、金融費用の割合が他産業に比べ、高率です。特に49年以降の電力料の大巾値上げがひびき、原価中に占める動力費の割合が年々上昇し、ここ10年間で約 2.5倍となり、大きな負担となっています。
物流機器販売のキーポイントとして、経費削減が第一条件といえます。システム導入による原価構成の人件費、動力費率をいかにおさえるか、またそのための提案をいかにするか?
(運輸省経営指標)
● 全国冷凍冷蔵庫の収容能力(昭和60年1月1日現在)

( )は%を示す。

※( )は工場倉庫数 総数1,694=100%

(1987年11月25日刊行(季刊))
