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本記事は、金剛株式会社が2001年02月15日に発行した機関誌「PASSION Vol.27」の内容を、当時の記録として公開するものです。
・ 記事内の情報は発行当時のものであり、現在の状況とは異なる場合があります。また、当時の社会情勢や倫理観を反映した表現が含まれている可能性があり、現代の基準に照らし合わせると一部不適切と感じられる箇所もあるかもしれませんが、資料的価値を考慮し、原文のまま掲載しています。
・ 掲載されている商品やサービスは、既に販売・提供を終了している場合があります。現行の製品については、改めて最新のカタログ等をご参照いただくか、弊社までお問い合わせください。
※ 本記事は、著作権法上の引用の範囲内で掲載しています。当時の記録として、皆様に楽しんでいただけましたら幸いです。
コンゴー電子電動棚AEX(以下、AEXと述べる)は、現在200箇所以上のお客様にご愛用頂いている。最新の電子技術を余すことなく適用し、安全で使いやすく他社製品にはない機能を備えた電動棚を目指している。本稿ではAEXの特長や機能について整理して紹介することとする。

1.電動棚開発の経緯
AEXは、弊社電動棚の開発経緯において最新に位置する電動棚である。

2.AEXのコンセプト
セーフティ~高い安全性の確保~
AEXはマイコン制御方式のため、その能力を最大限に活用し、きめ細かい安全性・信頼性を実現している。
ビジュアル ~操作が見える~
従来の電動棚にはなかった、操作する人と機械との情報伝達のためタッチ式液晶ディスプレイを搭載。
動作状態やメッセージ、トラブルの状況を伝達し、操作性を向上している。
オールインワン~多才な機能~
電動棚に要求される数々の制御機能は、統一されたハードウェアとソフトウェアで実現し、標準化している。
品質の安定、コストパフォーマンス、短納期にも貢献している。
また、ソフトウェアは容易に入れ換えることができるため最新バージョンに機能アップできる。
3.AEXの特長および機能
液晶ディスプレイの搭載 (ビジュアル)
電動式移動棚システムとしては世界初の液晶ディスプレイ・モニタリング装置(特許第2921780号)を搭載。
移動棚に要求される操作性、安全性、保守性を強力にバックアップする。
■ 故障履歴及びメンテナンス支援情報の表示
いつ、どの箇所で、どのような異常あるいは故障が発生したのか履歴として詳しく残す独自のメモリ機能を標準装備。
さらに総作動時間,運転回数、ソフトウェアバージョンなど、豊富な情報支援によりメンテナンス効率もUP。
■ 運転状態の表示
作動モード(待機/移動中/インターロック)、インターロック中の通路ナンバーを知ることができる。
■ 操作メッセージ
運転モード(単通路/多通路/無線操作等)、各種の操作指示、電池交換などのメッセージを表示。
■ 運転パラメータの変更
液晶ディスプレイをタッチするだけの簡単操作で電動棚の運転パラメータ(システム設定)が変更可能。将来的な増設やレイアウト変更などが容易。
■ アラーム情報
各種警報をディスプレイに表示(種類/個所)し、電動棚の異常を知らせる。トラブル発生後の復旧が容易。
■ エラー情報
自己診断機能により、万ーエラーが検出されたら故障個所,故障内容,復旧方法などを表示。これにより迅速・的確な対処が可能。

応用した新しい制御システムを装備。統一されたハードウェアモジュールで構成
し、多才な機能を標準ソフトウェアに集約。利用者にとって最適な安全性、操作
性、機能性を追求。各種の情報支援により、はじめて使う人にとっても分かりや
すい電動棚としている。

操作機能の充実 (オールインワン)
電動棚に必要な機能はほとんど標準装備している。また、多様な電動棚の利用形態にも対応。
■ 単通路/多通路
単通路操作または多通路操作運転で運転できる。切換は液晶ディスプレイから簡単に設定可能。

■通路均等分割/集束
運転モード(単通路/多通路/無線操作など)、各種の操作指示、電池交換などのメッセージを表示。

■ LCリモコン
液晶ディスプレイをタッチ操作するだけで電動棚のリモート操作ができる。
■ 音声警報機能
オプションにより音声警報装置を搭載することができ、制御ソフトと連携して各種の音声メッセージを流す。
「動きます/使用中です/インターロック解除しました」・・・etc.
■ 緊急操作
緊急事態に備え、制御回路を介さずに直接モーターを駆動する専用回路を設けている。
■ オートパワーオフ
電源を切り忘れても、節電タイマーの働きにより、自動的に電源がOFFになる。(時間は自由に変更可能)

独自のモーター制御
電動棚の動きにおいては、独自のスロースタート/スローダウン制御を採用。<特許第2786799号>
■低騒音 起動停止が滑らかで騒音が減少。静粛性を要求される図書館やオフィスの雰囲気を壊さない。
■ショックレス あらゆる棚収容物にショックを与えない。

安全対策の充実
AEXは様々な安全装置を搭載。従来の安全装置に加え独自の新規安全装置を追加し、普段安心して利用できるように配慮。
■ 緊急停止機能
移動中の棚を緊急停止したい場合、最寄りの通路スイッチを押すと直ちに停止する。
■ 通路開インターロック
通路形成後はインターロックが自動的に働くため、他の通路スイッチが押されても棚が動き出さないようにロックがかかる。
■ 通路進入センサー
人の通路に入るとビームセンサーが検知し、自動的にインターロックが作動。また、閉まりつつある通路の場合も自動的にインターロックがかかり棚を停止させる。

■ 台枠安全バー
移動中に通路内の安全バーに人や物が触れると自動的に棚を停止し、通路内の安全を確保する。

■ 電子トルクリミッター
レール異物、エンドストッパー衝突、荷重オーパーなどにより、駆動モーターに無理な負荷がかかると、電子トルクリミッタの働きにより自動的に棚を停止させる。
■ 走行時間モニター
何らかの原因により、決められた時間内に通路形成が終わらない場合は、棚を直ちに停止させ警報を鳴らす。
その他の特殊機能
■ 自己診断機能
自己診断機能により常にシステムの状態を 監視し、システムの恒常的な信頼性と安全性 確保している。
- 各種制御モジュールやデバイス、信号ケー ブル等の良否を常時チェック 万ートラブルが発生した場合でも、適切な対応が可能となる。 例えば、モーター駆動素子の不良などを早期 発見し、暴走等の事故予防にも役立つ。
- 液晶ディスプレイにエラーの種類と個所、点検項目を自動的に表示するため、システムダ ウンからの復旧も容易。的確なトラブルシュー ティングが可能。

■ センサーテスト機能
各棚に装備された全センサーの良否をチェックしたり、各種安全装置の状況を液晶ディスプレイにより確認できるセンサーテスト機能を持つ。
液晶ディスプレイ上でセンサーテスト機能を選択し、実行することで、通路スイッチ、停止センサー、安全バースイッチ、通路進入センサー等が
正常に作動しているかどうかを簡単にチェックできる。
また、電源投入時にも自動的に各センサーの状況をチェックし、液晶ディスプレイで知らせる。
■ メンテナンスの効率化および確実化
液晶ディスプレイは、多面的・効率的なメンテナンスを支援する。
- モジュール交換方式により、スピーディーな復旧が可能となった。
- 故障履歴等のメモリ機能により、過去の状況をつかむことができメンテナンスの勘所がつかめる。
- メンテナンスの時期は液晶ディスプレイのメッセージ(総作動時間,運転回数、バックライト点灯時間等)によっても判断できる。
- 施工時のセットアップ手順は、操作メッセージや字幕スーパーで表示し、また配線ミスがあればエラー表示でサポートする。
センサーの総チェックは、センサーテスト機能で簡単に行える。
4. おわりに
以上、AEXのアウトラインを紹介させて頂いた。
液晶ディスプレイ搭載の電動棚として業界に先駆けてデビューし、5年の実績を踏まえ現在も大変好評を博している。
しかしながらITに代表される技術革新の激しい中、更なる付加価値の向上やコストダウンに努力を継続していくことは欠かせない。
今後も市場ニーズを先取りし、それらを反映すれば新たな次世代AEXの誕生も遠い先のことではない。
(2001年2月15日刊行)
