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本記事は、金剛株式会社が1997年12月22日に発行した機関誌「PASSION Vol.21」の内容を、当時の記録として公開するものです。
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福岡県南部、採炭地として栄えたこの川崎町、観光地に魚楽園があることでも知られる。ここに平成9年7月オープンの川崎町立図書館「パピルスホール」が建つ。駅・商店街に近接し、買物や通勤通学時に気軽に利用できる便利な場所である。ドーム型の特長ある建物でデザインと図書館の機能が見事に融合している。

JR豊前川崎駅より南へ100m、商店街に近く立地がよい。
川崎町立図書館「パピルスホール」
| 建築名 | パピルスホール(川崎町立図書館) |
| 所在地 | 福岡県田川郡川崎町大字川崎425-2 |
| 設計監理 | (株)教育施設研究所福岡事務所 |
| 施工 | 熊谷、樋口建設共同企業体 |
| 閉架書架工事 | 金剛株式会社 |
| 構造 | 鉄筋コンクリート造 平屋建 |
| 延面積 | 997.31㎡ |
| 開館 | 平成9年7月1日 |
| 蔵書能力 | 開架約3万冊、閉架約3万冊 |
館のシンボル「パピルス」
玄関より一歩足を運ぶと、見慣れない背高の植物が目に飛び込む。これがパピルス=カヤツリグサ科の植物である。古代エジプトではこの植物を紙の原料に使用し、文字や絵を書いて本を作っていたという。パピルスは紙(Paper)の語源となっており、本の歴史や文化を感じさせる。

文化情報の発信地
「子供からお年寄りまで気軽に本に親しみ学べる図書館としたい」そう語るのは館長の秋元進氏。
採炭産業が衰退した現在、地元経済の活性化を如何に推進するかが重要な鍵となっている。生涯学習が叫ばれる中、図書館の担う役割は大きい。こだわりの情報展示コーナーの目的は、「世界の様々な文化情報にもっと関心を持ってもらうように、そして青少年の幅広い視野と豊かな創造性を育み、未来に躍進して欲しい」そんなあたたかい願いが伝わってくる。
こだわりの情報展示コーナーの数々




保存環境の秘密兵器 マルチクリーンZ
一般に閉架書庫においては、高い収容効率を追求するため主に移動棚が導入される。しかし、保存環境面から考えた場合、日本は気候的に高温多湿である事、コンクリート造建物は高気密性で湿気が高い事、移動棚の密集により通気性が妨げられる事、などからカビ発生等に適す環境をつくりやすい。そこで今回、閉架書庫にはマルチクリーン仕様の移動棚Zを導入。このシステムは従来の製品と異なり、最大収容効率を保ちながら棚内部の収容物をより安全に保存するために、棚内部の湿度を安定した湿度環境に推移させ、更に電子フィルターで汚染物質を充分に除去し「清浄な空気環境」を合わせて保持。この相乗効果によって、湿度劣化、生物劣化を抑制するという、まさしく本にやさしい保存環境システムである。
(編集部注:マルチクリーンは販売を終了いたしました)

最後に
導入後約4ヶ月が経過、マルチクリーン移動棚Zは良好に作動しており、館側の御満足と大きな信頼を得た。
今後も移動棚の先駆メーカーとして、保存環境について、より一層の研究を重ねると共に、製品の品質向上、並びに顧客満足度の高いシステムを提案し、次世代の人づくりの一役を担うことで、社会に貢献していきたいと考える。
(1997年12月22日刊行)
