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  • 技術ストーリー

LOGISTICS NOW1998 ’98国際物流総合展に出展~新型ラックロボシステムの紹介

’98 国際物流総合展

はじめに

平成10年10月20日より5日間、千葉市の幕張メッセ(日本コンベンションセンター)において、アジア最大規模を誇る98国際物流総合展が開催された。この展示会に移動棚の先駆メーカーである当社は、 新型ラックロボシステム (RACK ROBO System)を出展し、製品開発力をアピールした。

特に今回は、ピッキングクレーンの構造を従来の天井走行方式から地上走行方式にシフトし、収容効率及びスピード性能などを徹底的に追及。さらに機能性及び安全性をグレードアップしたものに仕上げている。

本稿では新型ラックロボシステムの特長を中心に紹介してみたい。

’98国際物流総合展の概要

名称’98国際物流総合展
~LOGIS-TECH TOKYO 98
目的内外の最新物流機器・システム・情報等を集結し、交易振興・秘術の向上・情報提供・
人的交流等の促進を目的とする。
会期1998年10月20日(火)~10月24日(土)
テーマロジスティクスネットワークが未来を拓く
~世界に広がる物流の輪
会場千葉市・幕張メッセ(日本コンベンションセンター)
主催(社)日本産業機械工業会、(社)日本産業車両協会、(社)日本パレット協会、
日本運搬車両機器協会、(社)日本ロジスティクスシステム協会、(社)日本能率協会
展示構成保管機器、仕分け機器、荷役機器、輸送サービス、エンジニアリングシステム、
情報機器・ソフトウェア、包装機器、関連機器等
展示規模267社/1,927小間(共同出展含む)
海外出展16ヶ国1地域 42社/63小間
来場者合計 約151,400人
地上走行方式を開発、さらに進化した新型ラックロボシステム
展示会場は広大なスペースを誇る幕張メッセ:
多彩な物流システム機器等が会場を埋め尽くした。
高精度位置決めにより、確実なトロリー給電を実現

システムの特長

ピッキング装置、トラバーサ

【独自のショックレス構造】

クレーン部に車輪を複数配置することにより、移動棚のレールを横切る際、衝撃・振動・異音等を最小限まで低減する。(特許出願中)

高精度位置決めとトロリー給電】

トラバーサは、移動棚との相対位置検知及び自動補正機能により、±2mmの高精度位置決めを行なう。これにより、給電トロリーの乗り移りがスムーズになる。 また、クレーンの誘導は、独自の片持ちガイドローラ機構により、スムーズで安定した進入を実現。

【光通信によるフレキシブルな制御】

ピッキングクレーンへの通信部には、高速光通信ユニットを採用しており、ケーブルレスで断線等の心配がなく、フレキシブルで高信頼な制御を実現。

【スピードが大幅にアップ】

地上走行方式の構造上、起動/停止時に本体の揺れがなくなり、加減速時間の大幅短縮及びトップスピードアップが図られた。

【フック方式ピッキング】

独自のフック方式ピッキング (特許出願中)により最短動作でスピーディーな入出庫が可能になった。

ラック本体

【徹底した省スペース設計】

天井走行台車のスペースが無くなり、天井いっぱいまで無駄なく利用でき、保管効率がさらにアップ。また、フック方式により棚板ビッチが最小間隔にできるため、棚段数が増やせ、より多くの物品が収容可能。

【インバータ制御で滑らかな走行】

高性能インバータの使用により、滑らかな加減速を実現した(トップスピードは10m/min)。安全でスピーデイーな通路形成が可能。

【斜行ゼロのレール構造】

走行レールの一部にラックビニオンを採用。斜行が全く出ない構造とし、極めて正確な位置決めが可能。

その他(操作性・安全性等)

【汎用コンテナが利用可能】

汎用コンテナのピッキング面にL型アタッチメントを取り付けることにより、本システムに利用が可能。

【在庫管理システム】

コンゴー標準仕様の在庫管理システム(PC本体及び管理ソフトー式)に連動した完全自動ビッキングが可能。また、要望に応じてカスタマイズも可能。

【タッチパネル式の操作盤】

タッチパネル式(カラー液晶)の操作盤を採用しており、視認性に優れ、軽く触れるだけで誰でも簡単に操作可能。

【光リモコン操作も可能】

操作はPCオンラインやタッチパネル式に加え、光リモコンも使用でき、簡単に遠隔操作(単独操作)が可能。

導入効果と適用分野

下記に本システムの主な導入効果をまとめてみた。

  • 最大限の保管効率: ~保管スペースが1/3以下となる
  • 大幅な省力化: ~全自動ピッキングで人的負担の大幅軽減
  • 正確で迅速なピッキング: ~顧客サービス及び信頼向上につながる
  • 安全で快適な作業環境を創出: ~人にやさしい安全なシステム
  • ラック増設が容易: ~フレキシブルなシステム構築が可能

最後に、これまで自動倉庫は、さまざまな製造業及び物流業等の産業分野を中心に普及・拡大してきたが、今後の展開としては、新自動倉庫ラックロボシステムにおいて下記の適用分野が創造できると共に、新たな時代のニーズに貢献できるものと期待されている。

適用分野主な用途
オフィス関係・文書等の二次保管
図書館施設・集密書庫等の書籍保管
博物館、資料館・貴重品・文化財等の保管
病院関係・医療器具、カルテ等の保管
製造業・電子・機械部品等の保管
物流等・各種商品の保管(BCランク)
化学、薬品・サンプル及び危険物・劇物類の保管
食品業・商品の一部保管、サンプル保管等
印刷業・用紙、シリンダ等の保管
倉庫業・営業倉庫、冷凍、冷蔵倉庫棟
その他・トランクルーム、納骨堂、貴重品保管等

(1998年12月18日刊行)