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本記事は、金剛株式会社が1997年12月22日に発行した機関誌「PASSION Vol.21」の内容を、当時の記録として公開するものです。
・ 記事内の情報は発行当時のものであり、現在の状況とは異なる場合があります。また、当時の社会情勢や倫理観を反映した表現が含まれている可能性があり、現代の基準に照らし合わせると一部不適切と感じられる箇所もあるかもしれませんが、資料的価値を考慮し、原文のまま掲載しています。
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※ 本記事は、著作権法上の引用の範囲内で掲載しています。当時の記録として、皆様に楽しんでいただけましたら幸いです。
はじめに
1997年8月31日より9月5日までデンマークの首都コペンハーゲンにあるベラセンターにてIFLA’97(第63回世界図書館大会)が開催された。今回、日本のメーカーとして初めて出展し、デンマークのBCI社と共同で製品展示を行い、当社の免震技術や最適保存環境システムマルチクリーン移動棚Zは大変注目を浴びることとなった。また、BCI社との契約調印を実施したので紹介したい。
| 参加者 | 約10,000名 (全世界より) |
| 日本からの参加者 | 約300名 (国立国会図書館、各大学図書館等) |
| 出展企業 | 約100社 (世界各国の図書館家具メーカー、コンピューターメーカー等) |
IFLAとは
IFLA(国際図書館連盟)は1927年に設立された非政府の国際的団体(NGO)の1つであり、その目的は書誌活動、情報サービス、図書館館員の養成など図書館活動の全分 野にわたって、各国の図書館や情報機関の相互理解、協力、 研究・開発などを国際的規模で邁進することである。現在142ヶ国1400以上の図書館協会や図書館が加盟している。日本が加盟したのは1929年で第2次世界大戦後の1952年に復帰・再加盟している。

出展内容

今回注目を浴び、湿度の高い東南アジアをはじめ、
湿度の低いヨーロッパでも地下書庫等で使用したいという声が聞かれた。

小型加振装置の上にはロイヤルコペンハーゲンの人形を展示した。めずらしそうに立ち止まって見る人が数多くいた。

ビデオでは当社の免震技術が紹介された。
パートナーシップ契約
当社は契約に先立って3年前から共同事業に着手しており、共同開発した図書館用閲覧机、児童用組合せ家具 は平成8年度、9年度と通産省グッドデザイン教育部門で金賞を受賞、同部門初の2年連続受賞となった。この契約に基づき当社はBCI社の日本での総輸入代理店となり、お互いの製品販路開拓につなげられるようになった。また、今後の需要が見込める東南アジアでも市場調査や営業活動を共同で実施し技術者の共同訪問や情報交換により、書架や閲覧机の共同開発を進めていき、将来は新ブランドの製品化も目指している。

宮﨑社長とBCI社アズボーン・トムセン社長が共同契約書に調印。

図書館用閲覧机

児童用組み合わせ家具”PUZZLE”
IFLA’97をおえて
IFLA’97の開催国であるデンマークは過去3回大会がひらかれており、1つの都市での開催としては最多記録である。また、世界最初に図書館法が制定された国でもあり、小さな国だが図書館に関してはまさしく「大国」である。今大会は過去最大規模であり、世界の図書館というものを肌身で感じることができた。どの展示も非常に個性的であり、明るく開放的で日本の図書館との違いを実感した。特にデンマークは「どこでも、だれでも」というサービ スが張り巡らされており、生活の中心に図書館が配置され、図書館のある暮らしが当たり前になっている。この大会で学んだことを生かし、他の図書館を安易にコピーするのではなく、それぞれの図書館が個性と伝統を持つように、歴史・文化などを踏まえてBCI社と共同で日本の図書館界に提案していきたい。

(1997年12月22日刊行)
