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KONGO NOTE

ちょっと役立つ金剛の知恵袋

保存・展示・修復関係

【文化財を守る薄葉紙の選び方】3種のいいとこそれぞれ教えます。

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  • #オンラインショップ『筧-KAKEHI-』

 「大切な資料を包む薄葉紙、どれも同じに見えて、どれを選べばいいか迷っています」

博物館や美術館、公文書館の現場で、初めて文化財や貴重資料の保存に携わる方からも
よくいただくご相談です。

一見すると、どれも白くて薄い紙。
実はこの紙が、資料の劣化を防ぐ大きな鍵を握っています。

今回は、保存・展示の専門店『筧-KAKEHI-』が厳選した、3種類の薄葉紙を徹底比較しました。
現場の目線で、「これを選べば間違いない」という納得の基準をお伝えします。

💡 この記事のポイント

  • 「なぜ専用の中性紙の薄葉紙が必要なのか」がわかる
  • 資料の長期保存に適した薄葉紙3種の違いが一目でわかる

🎯 こんな人におすすめ

  • 紙資料や工芸品、出土品など、デリケートな文化財の長期保存を行っている方
  • 薄葉紙の違いや選び方がよくわからない方

「中性」の「薄葉紙」を使う理由

博物館や図書館、文化財修復の現場では、
作品や資料を包んだり、緩衝材として使用する保護材として
中性紙で作られた薄葉紙が使われることがあります。

特に紙資料の場合、紙に含まれる酸が時間の経過とともに劣化を進める要因になるため、
文化財保存の分野では保存に配慮した「中性紙」を使用することが重要とされています。

文化庁の文化財修理に関する資料でも、
資料の保護には中性の紙を用いたフォルダや間紙を使って保護する方法が紹介されています。

出典:文化庁「修理最前線」
https://www.bunka.go.jp/kindai/bijutsu/index.html

また、保存用の薄葉紙はどれも、薄く柔らかい紙質のため、
繊細な文化財や工芸品にも負担をかけにくい点も特徴です。
資料同士の接触による摩擦や傷を防ぎ、ほこりや汚れから守る保護材としても役立ちます。

【一目でわかる】薄葉紙3種のポイント比較表

中性薄葉紙 ピュアSILティッシュ新薄葉紙 Qlumin(くるみん)薄葉紙 スパイダー
特徴「薄く・強く・柔らかい」スタンダードな薄葉紙「汚染ガス」吸着機能が備わった薄葉紙耐久性・耐水性に優れた薄葉紙
購入のポイントたくさん必要な方はこちら◎少量での販売も行っています◎丈夫さを求めるならこちら◎

現場の目線で解説!個性が光る「三者三様」の薄葉紙

中性薄葉紙 ピュアSILティッシュ

 ★スタンダードな「薄く・強く・柔らかい」薄葉紙

 ・漆器をはじめとする表面がデリケートな工芸品を包む保護紙として開発された商品です。
  美術工芸品など立体的な作品の保護・包装紙向きの薄葉紙です。

 ・繊維の流れに方向性があり、タテ方向の引っ張りに強いという特徴があります。

 ・pH6~8(中性)

中性薄葉紙 ピュアSILティッシュ

新薄葉紙 Qlumin(くるみん)

 ★「汚染ガス」吸着機能が備わった薄葉紙

 ・紙両面がなめらか(痛みのある資料の保護にも◎)

 ・PAT(ISO18916:2007 写真保存用包材のための写真活性度試験)合格品
  文化財保存包材のための国際的な品質確認試験。
  資料に長期間接触していても安全であることを確認しています。

 ・汚染ガス吸着シート「GasQ®ガスキュウ」の機能性素材『ゼオライト結晶合成パルプ繊維』を
   配合しています。

 ・平均pH 6.8(中性)

新薄葉紙 Qlumin(くるみん) 商品ページ

薄葉紙 スパイダー

 ★耐久性・耐水性に優れた薄葉紙

 ・100%マニラ繊維のため、耐久性・耐水性に優れています。
  薄葉紙に水分を含ませ、裏打ちや土器などの出土品の調湿保存に使用できます。
  薄葉紙に水溶性接着剤を使用することも可能です。

 ・透過性が高く、包装されている資料の判別が容易です
 ・長繊維でほつれにくく、包んだり、丸めたりして緩衝材にも使用できるなど
  多用途に利用できます。

 ・pH 7(中性)

薄葉紙 スパイダー 商品ページ

ロール?シート?「形状」の選び方

スペックが決まった後に悩むのが、「どの形状を選ぶか」という点ではないでしょうか。
現場の作業スペースや用途に合わせて、使い勝手の良い方をお選びください。

  • 「シート(断裁品)タイプ」がおすすめのケース
    • 決まったサイズの箱に資料を収めることが多い場合。
    • 作業机が限られていて、ロールを広げるスペースがない場合。
    • 少量で良い場合

ポイント💡
現場でサッと取り出せて計測・カットの手間が省けます。

  • 「ロールタイプ」がおすすめのケース
    • 大きいサイズの立体資料を扱う場合。
    • 資料に合わせて、できるだけ裁断の「端材(ゴミ)」を出したくない場合。
    • 大量に必要な場合

ポイント💡
くるみんの200m巻 は、別売りの長物の資料・資材の「保管用ガスバリア袋」に
ぴったり収まるサイズ設計になっており、保管時のホコリ・汚れ防止に。

まとめ:次世代につなぐために

大切な資料に使うものだからこそ、より適したものを選びたいですよね。

資料に直接触れるものを正しく選び、貴重な文化財を次世代へと残していくために。

保存・展示の専門店『筧-KAKEHI-』は、社会文化の継承を担う皆さまのお手伝いをしています。

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この記事の投稿者

KONGO NOTE担当

いわた

金剛に入社して6年。現在は、文化財の展示・保存・修復用品を専門に扱うオンラインショップ・『筧-KAKEHI-』の運営を担当しています。
ご相談に対して、スペック上の数値や仕様だけでなく、作業効率や予算、そして何より「資料の未来」を考えたご提案を信条としています。