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ちょっと役立つ金剛の知恵袋

技術資料

「地震で仕事を止めない!」人と重要書類を守る免震移動棚

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免震移動棚ブログアイキャッチ

オフィスや図書館、倉庫などでスペースを有効活用できる金剛の「移動棚」。
日々、大量の資料や大切な資産を保管するパートナーとして、多くのお客様にご愛用いただいています。

そんな移動棚を導入検討される際、切っても切り離せないのが「地震対策」の話です。

「倒れないように固定するのは当たり前だけど、その一歩先の安心ってないの?」

 そんな疑問をお持ちの方にぜひ知っていただきたいのが、金剛が長年磨き続けてきた『免震装置』の技術です。

👉こんな人におすすめ

  • 重要な書類や文化財を保管する移動棚の、地震対策を探している企業の防災・施設管理担当者の方。
  • 災害時の「二次被害」を最小限に抑えたいと考えているオフィス移転・リニューアルを検討中の方。
  • 発災後、すぐに業務を再開できる「壊れない・倒れない」環境づくりを重視するBCP担当の方。

金剛が考える地震対策の3つの基本

金剛が考える地震対策の基本

地震の発生を防止することは不可能ですが、地震によって生じる危険を予測し、対策を講じることが可能です。
金剛では、地震対策の三大要素として、①利用者の保護 ②収納物の保護 ③保管機能の維持 を基本要素に考えます。

なぜ、移動棚に「免震」が必要なのか?

なぜ免震が必要なのか説明

移動棚は、限られたスペースにたくさんの物を収納するため、どうしても背が高く、奥行きがスリムな設計になりがちです。

地震が発生したとき、床にしっかり固定された棚は建物と一緒に激しく揺れます。
すると、棚の上部がムチのように大きくしなり、中の収納物が勢いよく飛び出してしまうリスクがあるのです。
資料が散乱すれば、復旧に時間がかかるだけでなく、避難経路を塞いでしまう恐れも……。

そこで金剛が提案するのが、揺れに耐えるのではなく「地震の揺れを受け流す」という発想です。

免震移動棚は「地震の揺れを受け流す」から、収納物も棚も傷つかない

免震と耐震

金剛の免震装置は、棚を建物から物理的に切り離し、水平にスライドさせる仕組みです。

  1. 収納物を守る(BCP対策)
    激しい揺れを「いなす」ことで、棚の中身が飛び出すのを最小限に抑えます。貴重な歴史資料や重要なデータを、地震直後の混乱から守ります。
  2. 棚のゆがみを防ぐ
    強い衝撃をまともに受けないため、棚本体の変形やレールの脱線を軽減。地震が収まった後、すぐに業務を再開できるのが「免震」の大きな強みです。

金剛の免震移動棚「3つの安全機能」

私たちは1974年にハンドル式移動棚を開発して以来、数多くの現場に携わってきました。その長年の経験と試行錯誤から1993年に誕生したのが、免震装置付きの移動棚です。

免震装置の3つの仕組みをご紹介します。

1. 震度5弱で「自動ロック解除」

自動ロック解除

普段、移動棚は勝手に動かないよう通路幅を固定するロックがかかっています。
しかし、大きな揺れを感知した瞬間(震度5弱目安)、このロックを「自動で解除」。
棚を「動ける状態」にすることで、建物からの激しい衝撃を受け流し、棚全体の破損を防ぎます。

2. 暴走を防ぐ「ESC装置」

ESC装置

地震の際、棚の車輪がレールの端(エンドストッパー)に当たっていると、そこから地震のエネルギーが直接伝わり、棚が勢いよく通路側へ走りだしてしまいます。
これを防ぐのが「ESC装置」です。棚とレールの端の間に「適切な隙間」を常に自動でキープ。
衝撃をダイレクトに伝えないための、いわば「クッション役」として暴走を未然に食い止めます。

3. 内側へゆっくり移動する「リリース機能」

リリース機能

金剛の移動棚が採用している「後輪駆動方式」には、地震対策において大きなメリットがあります。
地震のエネルギーを受けると、自ら内側(通路側)へゆっくりと移動する特性があるのです。
この「リリース機能」によって、棚が壁やレール端に衝突して跳ね返る二次被害を防ぐことができます。

ポイント💡「今の棚に後付けできる?」

お客様から稀に「今使っている移動棚を免震化できないか」というご相談をいただきます。

結論から申し上げますと、後付け施工も可能です。
しかしながら、免震装置を組み込むことで、パネルの幅が少し大きくなったり、その分通路幅がわずかに狭くなったりするケースがあります。
「設置できるかどうか」は、床の状態や建物の構造、現在のレイアウトによって異なります。

ご検討の際は、まずは弊社の技術者が現場に伺い、プロの目でしっかりと診断した上で、お客様にとって最適なプランをご提案させていただきます。

もしも、地震のときに通路に人がいたら?

もし移動棚の通路に人がいたら?

移動棚をお使いのお客様が最も心配されることの一つが、地震が発生した瞬間に「通路に人がいたらどうなるのか」という点です。
金剛では、そんな不測の事態を想定した安全機能も追求しています。

地震時でも「軽い力で棚を押し返せる」

手の力で押し返せる

金剛の免震移動棚は、震度5弱程度の揺れを感知すると、車輪のロックが自動で解除されます。
すると棚が「地震の揺れを受け流す」状態になるため、地震の最中や揺れが収まった後であっても、人の力で棚を押し返すことが可能です。

「支柱安全バー(オプション)」が作るサバイバル・スペース

支柱安全バー

さらに高い安全性を求める方には、オプションの「支柱安全バー」をご提案しています。

  • 通常時: 支柱部分に収納されており、作業の邪魔になりません。
  • 地震時: バーを下げて使用することで、隣り合う棚が接近した際、物理的に棚を押し返します。

このバーが突っ張り棒のような役割を果たし、棚同士の間に「サバイバル・スペース(生存空間)」を強制的に確保。人が挟まれるリスクを抑えます。

⚠️ 【重要】地震を感じたら、すぐに棚から離れてください

1995年 兵庫県南部地震時の被害の様子

これらの安全機能を備えてはおりますが、地震の揺れは予測不能です。
非常に強い揺れにより、棚の上部から収納物が落下してくる危険性は十分に考えられます。

「揺れを感じたら、何よりもまず、すぐさま移動棚のエリアから離れること」

日頃の防災訓練などでも徹底されているとは思いますが、これを鉄則として、強く推奨させていただきます。皆さまの命を守ることが、私たちの製品開発の究極の目的だからです。

守りたいのは、データではなく「日常」です

地震対策に「これで完璧」という終わりはありません。
しかし、少しでもリスクを減らし、震災後も一日も早く普段通りの業務に戻れる環境を作ること。
それが、収納のプロである私たちの使命だと考えています。

「うちの移動棚、地震対策をアップデートしたいな」
「新築のオフィスに、一番安全な棚を入れたい」

そんな時は、ぜひ金剛にご相談ください。
全国の営業所で、皆さまの「安心」を形にするお手伝いをさせていただきます。

✍この記事を書いた人
金剛スタッフ 三木
入社9年目の金剛社員。金剛の社会貢献活動や、文化施設やオフィス、物流倉庫等のスチール家具を中心とした関連設備の専門的かつ実用的な情報を発信しています。

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