金剛施設カタログ納入事例Vol.3
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17  OUR PRODUCTS 2017-2018FEATURE〈特集〉BeforeAfter■ 公費解体が進むにつれ、家屋の解体前に  文化財を預けたいという相談が増えている■熊本地震発生からの時系列記録6月20日6月15日~17日6月8日5月31日4月26日4月25日5月17日5月18日4月23日4月20日4月16日4月19日熊本県へ組織的なレスキュー事業立ち上げの協力依頼「みんなでまもる文化財みんなをまもるミュージアム(みんまも事業)」を通じた九州・山口各県への応援要請を開始みんまも事業熊本市博物館、市facebook、博物館のホームページ上に「民間所在資料保全のお願い」を掲載熊本県による文化財の被害有無調査を開始。(~5月31日)前後して関係団体による先行レスキュー活発化。熊本県教育委員会より文化庁次長へ文化財レスキューの発動を要請自治体熊本県へ熊本史料ネット立ち上げの報告と協力依頼「熊本被災史料レスキューネットワーク(「熊本史料ネット」)」立ち上げ西原村にて最初のレスキューを実施古文書レスキュー活動を開始熊本史料ネット21時26分熊本県熊本地方を震央とする、震源の深さ11km、マグニチュード 6.5の地震(前震)が発生 益城町で震度7を観測した1時25分(前震から28時間後)同じく熊本県熊本地方を震央とする、震源の深さ12km、マグニチュード7.3の地震(本震)が発生 西原村と益城町で震度7を観測した文化庁より「熊本県被災文化財救援事業(文化財レスキュー事業)」開始の報道発表7月12日文化庁から文化財レスキュー事業実施決定の通知。各県からの専門職員により、最初の文化財の被害状況調査を実施 熊本地震文化財レスキュー事業の本格的な活動を開始熊本県文化財被害状況取りまとめ完了熊本県知事から九州各県に対して救援要請文書が発出される組織的なレスキュー事業へ向けたキックオフミーティング開催熊本地震文化財レスキュー事業の実施主体を文化庁から熊本県へ被害状況調査をもとに本格的な文化財レスキュー活動を実施 第1段階:被災状況の調査 第2段階:レスキューに必要な人員と資材の整備ならびにスケジュール策定 第3段階:レスキュー(応急処置、調書作成、一時保管庫への搬出へ) ※対象となる被災文化財の状況に応じて、1~3段階を同時進行で進める。7月~2017年4月2016年4月14日↙↙↘益城保管庫〈熊本県〉熊本県被災文化財救援事業(文化財レスキュー事業)被災文化財を守る、専門家の知恵と工夫文化財レスキュー事業は、熊本地震によって被災した熊本県内の動産文化財等を緊急に調査・保全し、我が国の貴重な文化財等の廃棄・散逸を防止することを目的として実施されました。緊急に保全措置を必要とする文化財等について、損壊建物の瓦礫とともに廃棄される前に救出し、応急措置や施設での一時保管等を行います。震災直後、十分な収蔵設備が整っていない中で各地から駆け付けた専門家の知恵と工夫により、被災文化財を守る為の環境整備が進められました。■ 広場は震災瓦礫の集積場へ  窓の手前に全面木製板を配置/セキュリティの確保と直射日光を遮蔽する効果がある■ 保管庫に集められた被災文化財

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