KONGO PASSION vol.35 2014.10
8/44

ウンターでノート型PCを貸し出しています。これらのサービスの窓口がすべて2階に集中しているため、学生はワンストップでサービスを受けることが可能です。  また、学部授業の1コマを図書館職員が担当し、データベースの使い方の講習会も行っています。昨年度の開講回数は年間100回、延べ3,000人ほどの学生が受講しました。なお、館内は無線LANが使用できる環境です。また、携帯電波の入りにくい地下階には、携帯電話各社に依頼し、3G回線を利用できるよう整備を進めています。 ―図書館建設に至る経緯について教えて下さい。  冒頭で述べましたが、以前は池袋キャンパス内に図書館本館と学問分野別の研究図書館3館の計4つの図書館がありました。2004年に図書館が実施したアンケート調査で、学生はそのうち少なくとも2つの図書館を併用しているという結果が出ました。さらに「開架書架を増やしてほしい」「関連する図書資料が分散していて不便」といった声も多くありました。  その後の2006年、新図書館の整備計画が打ち出され、それまでキャンパス内に分散していた図書を統合・整理する方針が示されました。また、図書館は主要な教室棟と隣接した立地とし、図書館棟の上層フロアも研究室で構成するなど、図書館への学習・研究上の導線の向上も意識されました。  そして2008年10月から建設計画がスタートし、設計選定に3ヶ月、基本設計に11ヶ月、実施設計に6ヶ月、施工会社選定に4ヶ月、工事期間に23ヶ月をかけて、2012年11月の全面開館に至りました。その間の2008年11月から2012年7月にかけて、新図書館の検討委員会として「中央図書館分科会」が計141回開催されました。これは図書館・施設課・企画課の職員からなる委員会で、新図書館建設に関するすべてのことをこの会で決定していました。この分科会では新図書館の機能上のレイアウトから、書架に用いる化粧ボルトひとつに至るまですべてのことに図書館職員が関わることができました。  開館してから1年を迎えますが、これまで図書館の設備に関する大きな不具合は見当たりません。分科会において施設課を中心として、時には設計会社、工事業者と綿密に打ち合わせができたため、各社の担当者の方々も私たちの意を汲んで下さり、かつ非常に真剣に取り組んで下さったので、その過程があっての成果と思います。 ―新しい図書館づくりにおいて考えたことや配慮したことはありますか。  実は、新しい図書館の利用者サービス7 ワンストップで様々な学習支援を展開する「滞在型」図書館 立教大学池袋図書館

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です