KONGO PASSION vol.35 2014.10
4/44

―共読ライブラリーの具体的な取組みについて伺います。  まずは展示架を作ることからはじめました。書き込みが簡単で、ディスプレイ的にも有効な黒板を使った本棚を採用することにしました。黒板本棚を使ったコミュニケーションは、「本を読むことに真っ正面から取り組もう!」というメッセージを具現化する良いきっかけとなりました。共読を実践するにあたり、職員全員で編集工学研究所によるワークショップを受講し、実際に本棚を作り、書き込みやディスプレイする手法、アレンジを学びました。そうして作られた本棚群を「MONDO書架」と名付け、5つのテーマで資料を紹介し始めました。  ①S-MONDO(Special)   ゲスト著名人が学生や教員の質問に本で答える問答棚  ②C-MONDO(Career)   キャリアを切り開く棚  ③L-MONDO(Life)   人生を豊かにする棚(編集工学研究所と図書館員が3ヶ月に1度の交代で行います)  ④T-MONDO(Teikyo)   帝京大学を発信する棚  ⑤New Books    図書館員が週代わりでオススメ本を紹介する棚  次に、読書術コースウェアの導入を開始しました。これは授業と連携し読書リテラシーの獲得を目指すものです。編集工学研究所の読書術レッスンを帝京大学の学生向けにアレンジし、3週間のオンライン読書術コースを実施しました。2012年度に教育学部1年生に試験的に導入し、70%の学生が最後の課題まで修了しました。現在は教育学部に加え、文学部史学科と短大1年生に対して行っています。  学生には共読サポーターという名称で、MONDO書架づくりに参画してもらっています。昨年の1期生は18名からスタートし、2期生も含めると40名程度になります。サポーターの学生にとっても自分が黒板に書いた言葉が人の読書のきっかけとなっている姿を見るのは素直に嬉しいことで、次の取り組みへの糧に3読書の新たな魅力を創出する 「共読ライブラリープロジェクト」への取り組み 帝京大学メディアライブラリーセンター MONDO書架(New Books) MONDO書架背面(New Books) MONDO書架(C-MONDO) 黒板仕様の側板

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です