KONGO PASSION vol.35 2014.10
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2.プラザ図書館の概要  開館日 2011年10月1日  開館時間 月~土 9:30~20:00       日、祝日 9:30~18:00  蔵書数 約15万冊('13.3.31現在)  休館日 毎月第3水曜日、年末・年始、      蔵書点検期間(5日間程度)  面積等 プラザ3階       1,644㎡、閲覧席125席       4階       1,844㎡、閲覧席125席、            学習室36席  その他 ネット検索用、       DB検索用PC 計16席、       AV閲覧席10席  そして、特筆すべき事項として、図書館4階には、ビジネス支援センターが併設されています。センターには、中小企業診断士が定席し、お客様からの相談に応じています。また、創業支援室が7室あり、手厚い起業支援も行っています。  図書館とビジネス支援という点について、通常では図書館が相談を受けたものを、二次的にどの部署が担うのかがポイントとなりますが、プラザ図書館では、ビジネス支援センターと連携しているため、常時問題解決が可能となっており、このような形のビジネス支援は、全国的にも非常に珍しく、今注目を浴びつつあります。  なにかがみつかる     みんながつながる         ここからはじまる。  くまもと森都心プラザのコンセプトです。  2階 観光・郷土情報センター  3,4階 プラザ図書館  4階 ビジネス支援センター     託児室  5階 プラザホール  6階 会議室  これらの組織を、「情報」というキーワードで繋がっているのが、くまもと森都心プラザです。 3.プラザ図書館の方針 ①貸出・返却型から問題解決型へ  プラザ図書館は、県内では初めての問題解決型の図書館です。館内の閲覧席のうち、約3分の2が調べもの可能な席となっています。 ②利用者からお客様に  プラザ図書館では、来館される方を、“利用者”ではなく、“お客様”とお呼びしています。そして、目線は常にお客様目線で統一しており、書籍の排架においても分類順ではなく、お客様の動線を考え書架を配置しています。 ③待受け型から回遊型に  図書館スタッフは、カウンターに座っているだけではなく、フロアを回り、積極的にお客様と接点を持っています。 ④図書館運用から図書館経営へ  業務上の無駄をチェックし、業務効率向上を図っています。知識よりも知恵を出し合うことが、これからの図書館を動かしていく上で、必要です。 ⑤きちんとした接遇  来館いただいたお客様に対し、気持ちよく図書館をご利用いただくため、接遇研修を定期的に行っています。また、正しい情報の伝達は接遇の基礎であることから、情報の伝達は確実に行うことを実践しています。 ⑥地域社会との協働  これからの図書館は、町づくりの中核を担う部署でなければならないと思います。町の賑わいを作るためには、地域に溶け込む必要があります。地域社会との一体感が必要条件であると考えます。 ⑦高品質な読書空間の維持  図書だけでは良い読書空間は作ることができません。良い読書空間を作りだすには、図書館を利用するお客様の協力も重要な要素です。図書館スタッフとお客様が協力して、高品質な読書空間を作り上げているのも、プラザ図書館の特徴です。  プラザ図書館は、図書館員のための図書館ではありません。図書館を利用する人のための図書館なのです。しかし、決してお客様の言い分を通すということではありません。お客様のご意見を十分に伺ったうえで、プラザ図書館の方針をしっかり伝える。それがコミュニケーション力だと思うのです。コミュニケーション力こそが、これからの図書館司書の必須条件だと思うのです。 18

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