KONGO PASSION vol.35 2014.10
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1.はじめに  日本人の代名詞として、「誠実さと時間に正確」という言葉が挙げられます。しかし、明治まで時代を遡ると、諸外国からの評価は、日本人は時間にだらしがないということが定評でした。当時の政府は、時間のことを認識させることを目的として、時の博覧会というイベントを行い、これが現在の「時の記念日」に変化してきました。  時が流れて、2020年東京オリンピック招致でのキーワードとなったのが、“お・も・て・な・し”という言葉でした。日本の「おもてなし」にいち早く注目したのが、ディスニーであるとも言われています。  さて、図書館と接遇。接遇という言葉を、図書館を運営している立場、利用している立場で、どのように感じているでしょうか。お客様が100人いれば、100通りの接遇があると言われるように、理解しているようで、実状が伴わない、言い換えればつかみどころがないのが接遇ではないでしょうか。2011年開館したくまもと森都心(しんとしん)プラザ図書館が取り組んできた接遇と図書館運営への取り組みについて、ご紹介いたします。 05これからの図書館のかたち 17図書館 Reportくまもと森都心プラザ図書館 田中 榮博(くまもと森都心プラザ図書館 館長) くまもと森都心プラザ全景 プラザ図書館3Fカウンター

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