KONGO PASSION vol.35 2014.10
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―はじめに、紫波町図書館の概要と特長についてお尋ねします。  紫波町図書館は、官民複合施設「オガールプラザ」の情報交流館内にあります。  このオガールプラザは、行政と民間がパートナーを組んで事業を行う官民連携事業(PPP:Public Private Partnership)「オガールプロジェクト」の一環で建設されました。  オガールプロジェクトは、もともとは紫波中央駅前の都市開発を主な目的として計画された事業です。行政の財政負担が軽く、且つ地域の方のためになるPPPの形態を取って都市開発に取り組むことになりました。官民のヒアリングを丁寧に重ね、建設する施設の内容を詰めていく中で、かねてより町民の方から多く挙がっていたけれども財政的に実現が困難だった「市民で図書館を作りたい」という声もまた取り入れられ、このオガールプロジェクトの中核施設であるオガールプラザ(情報交流館と民間テナントの複合施設)の情報交流館内に紫波町図書館が建設されることになりました。オガールプラザの竣工は2012年6月、図書館の開館は同年8月末でした。  現在当館には開架4万冊、閉架3万冊の蔵書数があります。運営は町の直営で、一部の業務は地域のNPOに委託しています。紫波町職員から館長1名、事務局長1名、司書4名、そして業務委託しているNPOから司書5名の計11名の職員で運営しています。 ―次に、図書館ができるまでの経緯をお聞きします。  まず紫波町教育委員会と、図書館をつ04「つながり」を作り、育む図書館 13図書館 Interview館内 聞き手/木本 拓郎(金剛株式会社 業務本部)     原田 亜美(金剛株式会社 社長室) 紫波町図書館 話し手 工藤  巧(紫波町図書館 館長) 手塚 美希(紫波町図書館 主任司書)

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